テキストサイズ

♡*:。.rena's world story.。:*♡

第31章 ♥隠れて甘いkissをして/propose1

………頭の中に、香の笑顔が浮かぶ。


会議室で、俺を好きだと言った真剣な眼差しに、心を奪われて


俺から告白した時の、嬉し泣きの笑顔に惚れて


付き合ってからも


俺はどんどんその魅力にはまっていった。




「……隼人の為なんかじゃねーよ」




俺の声に、翔太が顔を上げる。




「あいつの笑顔が、たまらなく可愛くて

俺の方が香のことが好きなんだ。

だから、早く俺のものにしたかった」


「……あ、彰くん……?」




呆気に取られる翔太を無視して、俺は立ち上がった。



ここで飲んでる場合じゃない。



……すげー逢いたい。



この手で今すぐ抱きしめたい。




「おいっ! 彰………」




翔太の声を背中に受けながら


俺は店を飛び出した。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ