
♡*:。.rena's world story.。:*♡
第31章 ♥隠れて甘いkissをして/propose1
「彰、何1人でイジけてるんだよ」
皆の輪から離れて、ビールジョッキを持った翔太が近付いて来た。
だいぶ飛ばしてるらしく、もう半分できあがっている。
「いつもハイペースなお前があまり進んでねーな。
明日のプロポーズを前にして、もう緊張してんのか?」
「………まあな」
ぶっきらぼうに答えると、翔太はでかい声で笑いながら俺の前に座った。
「今さら緊張も何もねーだろ?
どう見たってお前達は相思相愛なんだし、香ちゃんが断るなんてありえねぇよ」
「……俺だって、1週間前まではそう思ってた」
2杯目のビールを喉に流し込みながら
今日の香との一件を、短く翔太に話していると
「あ、そういえば思い出した」
翔太が急にポンッと手を叩く。
「俺、いつだったか麻里奈ちゃんから彰に伝言預かってたんだよねー」
「………は?」
「大分前だから、なんだっけなー。
………あぁ!
“ ベッドの下を掃除しといてね ” とかなんとか」
翔太はそう言うと、何の悪びれもなく二カッと笑った。
「~~~~!!」
ばかやろーーー!
早く言えよボケ!!!
