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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第30章 ♥隠れて甘いkissをして/wedding ceremony

「………隼人の親権を受けたその日に

自分の中で、固く決めた事がある」



シゲさんは目を閉じて、静かに続ける。




「………俺は

隼人の “ 父親 ” にはならない」


「…………!!」




シゲさんの言葉に全員が絶句する中


隼人だけは表情を変えなかった。




「隼人が、片親になった妹と一緒に過ごした7年間。


それは、 “ 親 ” という存在では無くなっていた妹に、精一杯愛を求めていた異常な日々だった。


その7年があまりにも壮絶過ぎて


父親のレオが生きていた頃も、死んだ時の事も


……隼人は、記憶の片隅に閉じ込めたに違いない」

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