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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第30章 ♥隠れて甘いkissをして/wedding ceremony

ゆっくりと目を開いたシゲさんの瞳から


再び、一筋の涙が零れた。




「……5歳だったんだ……


たった5歳で、父親という存在を失った隼人から


俺の妹の行為が、さらにその思い出までもを奪い去ってしまった。


……だから」



「……………っ」



「隼人に、本当の父親を覚えていて欲しかった。


お前は、父親と過ごした時間が短すぎるから


………俺を父と呼ぶことで、その尊い記憶を忘れさせてはいけないと………


………だからお前には


どうしてもその言葉を言わせることができなかった」

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