
♡*:。.rena's world story.。:*♡
第30章 ♥隠れて甘いkissをして/wedding ceremony
シゲさんは、周りの人達に合わせて、微笑んでワインを飲んでいるけど
やっぱりその表情は、どこか寂しげに見えてしまう。
……どこかで、話すきっかけがあればいいんだけど……
進行役の人まで笑顔で合唱している今、その望みは薄くなっちゃった……
* * *
「さっ!
すっかり日も落ちて、夜風が気持ち良くなってきたこの辺で
思い出のコーナーに移りましょ~~!」
賑やかすぎる歓談が続く中
テンションMAXなアンジーが突然立ち上がった。
「プロジェクター出して!
ほら、これさっさとセットして!」
キャストの何人かに英語で的確に指示をして、1枚のスクリーンが出てくる。
「………?何するの?」
「いや、俺も知らない」
隼人も首を振る中、プロジェクターの光がスクリーンを照らす。
それと同時に、周りの照明が消えた。
「由宇の家族とシゲさんに材料を貰って
プロ中のプロに仕上げさせた、プロフィールビデオ。
アタシからのサプライズ余興よ♡」
