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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第29章 ♥隠れて甘いkissをして/立花と香

退勤時間の早いあたしは、先輩が帰ってきた時、嬉しさを隠せなくて


いつも先輩が靴を脱ぐ前に、こうして飛びついてしまうんだ。


今夜は本当に反省してるから、ちゃんと正座してお迎えしようとしたんだけど


待ち切れなくて、結局普段と同じ。



「なんで謝るの?」

「……香、勘違いしてました」

「勘違い?」

「てっきり、翔太さんの独身生活カウントダウンな夜を
隼人さんが連れてくる美女を侍らせて楽しむのかと……」

「…………」



……先輩が呆れてるのが、体越しに伝わってくる。


冷静になれば、ありえないことだって分かるけど


同期からの報告や、昼間の会議室で、改めて立花先輩の魅力を知ったから


……我を忘れて、パニックになっちゃったんだ。



「すげー想像力だな」

「……ごめんなさい……」



ほんと、1人で勝手に喚いてバカみたい……


恥ずかしくて、先輩の胸に顔を埋めたまま、それ以上何も言うことができない。


すると………



「よっと」

「…………!?」



突然、あたしの体はふわりと持ち上げられて


そのまま背中と膝を、先輩の両腕に抱きかかえられた。

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