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第29章 ♥隠れて甘いkissをして/立花と香

side 香



どうしよう、どうしよう


酔いを醒ます為に、帰って速攻シャワーを浴びたけど、本当に酔いが醒めてしまった。


時刻は午前0時。


あたしは玄関の前の廊下で正座して、ドアが開くのを今か今かと待っている。



“ 香ちゃん、お仕置きは程々にしてあげてね。
彰くん、珍しく落ち込んでたから ”



咲原先輩がマンションに帰ったあと


駅まで送ってくれる途中で、シゲさんは笑いながらその時の状況を教えてくれた。


……アンジーさんも、シゲさんもいたのに


そもそも、落ち着いて考えたら


立花先輩が間違ったことをするわけないのに……


と、その時



「…………!!」



ガチャッと鍵を開ける音がして、ドアの向こうから……



「ただいま」

「~~せんぱ……っ!!」



か、帰ってきた!

帰ってきてくれた!!

立花先輩が、帰って……っ



「香? そんなとこで何し……」

「立花先輩ーーー!!」



ドアを閉めた先輩が、顔を上げたと同時に


あたしは裸足のまま、先輩目掛けて飛び込んだ。



「ご、ごめんなさ……」


「…………!」


「本当にごめんなさいーーーー!!!」

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