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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第29章 ♥隠れて甘いkissをして/立花と香

隼人がゆっくりと私から体を離した。


……商品とか価値とか、そんな言い方は好きじゃないけど


間違いなく、業界で1番の落札価格が叩きだされるであろう、最高級プレミアム。


自負や自慢なんてしなくても、充分分かってるよ……?



「……ねぇ、隼人。
さっきから、一体どうし……」

「だから自覚してよ、由宇」

「………!!」

「そんな俺を支えてるのは、お前なんだ」



~~~~!?


体をぐっと押されて、ソファの上に倒される。


頭の上で万歳させられた両手首を、強い力で掴まれて


驚く私に、隼人が覆いかぶさった。



「セリフだろうが、冗談だろうが

お前の何気ない一言が、どうしようもなく俺を狂わせるんだよ」


「…………!!」


「芸能人である前に、一人の男なんだ。

役者のくせに、由宇の前では演じられない」


「……っ は、隼……」


「もうダメかもなんて、怖いこと言うなよ。

……死ぬかと思った」

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