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第29章 ♥隠れて甘いkissをして/立花と香

は、隼人が……///

ちょっと落ち込んでる……?



私を見下ろす隼人の、なんとも言えない切ない表情。


夜景の灯りがその美しい顔を照らして、鋭い瞳が揺れる。


ド、ドキドキが止まらなくなっちゃう……



「隼人、電話で言ったのは映画のセリフだよ?」

「……分かってる」

「隼人達が女の人と飲むかもって、香ちゃん言ってたけど……
香ちゃんも私も、本気で怒ったりしてないよ?」

「…………」

「付き合いとかもあるだろうし、仕事って……」



と言いながら、サアッと血の気が引いてきた。


香ちゃんのカンは絶対ですって言ってたから、付き合っちゃったけど


隼人がさっき “ 会食 ” って……


ということは、やっぱり仕事の一環だったってことだよね?


それなのにあんな電話するなんて、いくらなんでも調子に乗り過ぎ……!



「ご、ごめんね隼人。
あの時私達、ちょっと酔ってて……」

「由宇」

「………!」



起き上がろうとした私に、隼人の顔が近付いてきて


そっと……


隼人の唇が、私の頬にキスを落とした。

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