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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第29章 ♥隠れて甘いkissをして/立花と香

「色黒細マッチョ~~、あんたもこのアホに一言言ってやってちょーだ……」

「俺も、帰っていいっすか?」



…………!!


全員の視線を一瞬で集めた翔太は


日焼けした顔を真っ白にさせて、引き締まった左胸に右手をあてた。



「不吉な、予感がする」

「………!!」

「今すぐ彩に逢わないと、婚約破棄されちまうかもしれねぇ」

「……は!?」

「そんなことになったら俺、生きていけな……」

「~~ちょっと待ったぁぁぁ!」



隼人の腕を掴んだままの手と、反対側の手で


表の入口に向かおうとした翔太のシャツを、アンジーがガシッと引っ張った。



「エロガッパの被害妄想を間に受けるな!!
さっきまで女優が来るって聞いて喜んでたじゃないの!」

「すみません、忘れてください。
俺、彩が何よりも大事なんです」

「ひ~~!!
なにサラッとキモイこと言ってるのヨ!」



喚き散らすアンジーの隣りから、シゲさんは諦めた面持ちでカウンターへと歩いて行く。


……いつもなら、当然俺が調整役になるんだけど


自分でもドン引きな程、俺も不安なわけで……



「アンジー。 ごめん。
本音言うと……俺も行きたくない……」

「…………!!」



俺のトドメで

宇宙まで届きそうなアンジーの発狂が、BARに響き渡った。




「~~~もうイヤーー!!!

バカばっかりぃぃぃぃぃ………」


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