禁断ハーレム〜beastな関係
第1章 限界ギリギリ
何度目だろう
初めて他人のキスシーンを目撃したのは、知らない女の人にキスをする翔君だった。
驚かそうと思い、ドアをそっと開いた瞬間、聞こえて来た音に目眩がした。
頭の中が真っ白になり、何も言えずに気付かれない様にドアを閉めて帰ったあの日......
彼の玄関先にはヒールの高い真っ赤なパンプス
その日以来、赤が大ッ嫌いな色になった
今でも耳にこびり付いてるベットの軋む音に肌と肌がぶつかる音と、女の甲高い喘ぎ声。
泣きながら帰ったあの日を私は一生忘れない。
限界が来たのは........
親友だと思ってた友達とラブホテルへ入って行くのを見たから.....
私はその日、友と彼氏を失った。
トラウマの様に人間が信じられ無くなった。
恋と言うものが凄く怖くなった。
その日以来、一歩も踏み出せない様になった。
凄く好きで好きで唯一の存在だった翔君
立ち直るのには相当な時間を要した
それからの高校生活大切な時間は私にとって苦痛だった
けど、
大丈夫
今私はちゃんと地面に足を付けしっかりと立ってる
涙を流し大泣きしたあの頃の幼い私は、もう居ない
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