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闇の王と光の騎士

第18章 暗部街の決闘

まあやの聖杖では接近戦は不利である。
杖を降りつつ距離を保ち、月影を牽制する。

まあやの杖捌きに月影は近寄れずに後退するしかなかった。

しかし足元の悪い農園内、月影は草に足をとられて体勢を崩す。

「せいっ!!」

その隙をまあやが見逃すはずもなかった。
鋭い突きが月影の眼前に迫る。

「投ッ!!」

しかしそれは月影の策であった。

突きで防御の姿勢を捨てたまえやに、彼は胸元に隠し持ったナイフを投げつける。

「ぐっ!?」

短刀はまあやの肩に突き刺さる。

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