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闇の王と光の騎士

第18章 暗部街の決闘

不意を衝かれたまあやだったが、焦らずに肩のナイフを抜く。

「月下ッ!!」

そのわずかの隙に畳み込むように月影は月下を唱えた。

「聖壁ッ!!」

肩にナイフを喰らっても落ち着きをなくさない彼女はすぐに防御魔術で対応する。


しかし----


「うわっ!?」

無敗の月下は聖壁を貫き、まあやを捕らえる。

壁に威力を弱められたとはいえまあやは宙に浮かされ、舞い飛ぶ葉や枝に打ち付けられる。

「くっ……ッ!! だぁあああ!!」

まあやの全身から気がみなぎり、術を強引に解く。

「流石に……やるのね……けど」

まあやはここで死ぬわけにはいかなかった。

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