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闇の王と光の騎士

第18章 暗部街の決闘

それに王凱はおびただしい出血と全身を覆う火傷があり、傍目にも生き長らえられるものではなかった。

「父親らしいことなんて何一つしてやれなかった……せめてこの剣があの子を助けてくれればと渡したのだが……仇となってしまうとはな……」

光る妖刀を手に王凱は無念を滲ませて目を閉じる。

「命を絶つのに貴様らの手は借りんッ!!」

王凱は勢いよくダイナゴンで自らの喉元を突き刺した。

闇の王として君臨した男に相応しい、潔い死に様だった。

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