テキストサイズ

闇の王と光の騎士

第18章 暗部街の決闘

ゆきめという少女が父を探す手懸かりとして持っていたものを、死後にみぃみぃが引き継ぎ、自分に回ってきた経緯を説明した。

「……そうか。ゆきめは死んだか」

王凱はまあやの話を聞きながら悲しそうに苦笑いを浮かべた。

「えっ……まさか……!?」

「そうだ……私がゆきめの探していた……父親だ」

王凱はそれまで見せたことがない悲しい顔を見せた。

「しかしゆきめの父親は王立軍のコックだと……」

「私はな……世を忍ぶ仮の仮面を何枚も持っている……王立軍のコックをしているというのもその中の一つだ……」

王凱の表情が安らかなものに変わり、月影も振り上げた刃を下ろしていた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ