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闇の王と光の騎士

第18章 暗部街の決闘

「違うっ!! 私はただっ」

「まあや、そいつを殺せば先程の『肥料』の件、水に流してやってもいいぞ」

二人の会話の意味が分からない月影は構えながら様子を伺う。

(いずれにせよこの状況では王凱を取り逃がす可能性が高い……王凱が逃げれば北限の村は……)

まあやに選択肢はなかった。

その強さがゆえに数々の権力者に利用され続けるまあや。
結局彼女は戦いを避けては生きられない運命にあった。

「………………分かりました」

まあやは苦しげに答え、顔をあげる。

そして月影と視線を交える。

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