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闇の王と光の騎士

第18章 暗部街の決闘

この世の安定を誓う月影も暗部街の闇にメスを入れるべく、この地に足を踏み入れていた。

そして資金源である麻薬農園を打ち払うというまあやと同じ結論に達していた。

魔族と人間の共存、そのためには何より世界の平和が大切だった。

月影は険しい表情で王凱とまあやを睨む。

「王立軍の上層部と暗部街はやはり結託していたんだな……嘆かわしい……」

吐き捨てるように言う。

「ち、違うっ!! 私は」
「今ごろ気付いたのか、愚か者が」

月影の誤解を利用しようと王凱が咄嗟に言い放った。

「王立軍と我々は光と闇のようにパワーバランスを取りながら歩んでいる。そうやって世の中は動いているんだ!!」

「語るに落ちたな……シスター・まあや……」

月影はソードを抜いてまあやと向き合う。


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