テキストサイズ

闇の王と光の騎士

第18章 暗部街の決闘

「俺が指一本合図すれば北限の村は瞬時に消し飛ぶんだぞ?」

「ならその十指全て切り落とす……」

まあやはスッと腰を低くして戦闘体勢に入る。

その時----

ドゴォーンという地を揺らす程の爆音が上がった。

「なに!?」

振り返ると麻薬農園は炎をあげて燃え盛っていた。

真っ暗闇に上がる赤い炎を背に、黒い人影がシルエットで浮かぶ。

「誰だ!! 貴様ッ!!」

「人に名を訊くときは貴様から名乗るものだ、王凱」

現れたのは民衆の英雄、月影真であった。

「貴様は……勇者気取りの月影か……」

王凱は怒りの笑みを浮かべる。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ