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闇の王と光の騎士

第16章 闇の王の粛清

「俺がこの国を正常にしたら争い事はこれ以上起きないようにする。約束しよう。これが最後の戦いだ」

「はっ……それはお前達の言い分だ。そりゃお前達はクーデターを起こし、自分たちの望む世界になれば戦争はしねぇだろうよ。けどな、負けたやつらは違う。再び自分たちの思い通りの世界にしたくて戦争を仕掛けてくる。
それ以外だって有りうる。内乱で疲弊したところを暗部街の連中が攻めてくることだってありうるんだ!!」

互いに一歩も譲らない。

「争いで得た平和なんて結局そんなもんなんだよ!!」

「……俺が命を懸けて平和を守る。それに報復の連鎖を食い止めるためにらふぃん王子の力が必要なんだ」

「話し合っても埒があかねぇな……」

「わかってもらえないか……」

二つの意思が交わることはなかった。

賊連合を率いる将とクーデター軍を率いる将。
互いの正義のためには戦わざるを得なかった。



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