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闇の王と光の騎士

第16章 闇の王の粛清

振り払われただけでみぃみぃはよろけてしまう。

(今追撃すれば……殺せる……)

殺戮を叩き込まれ、殺しに躊躇いを捨てる。

魔導アカデミーでは何度も刷り込まれてきた思想。

しかしまあやには躊躇いが生まれてしまった。

あと一撃。
頭ではわかっていても身体が動かない。

みぃみぃの語った北限の村の人たちの「信じている」という言葉、そしてプロポーズをしてきたみぃみぃの照れたようなふざけたような表情。

それがまあやの身体をフリーズさせた。

「何をしてる!! 殺さねばどうなるかわかっているだろうな!!」

校長の怒声が飛ぶ。

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