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闇の王と光の騎士

第16章 闇の王の粛清

「とどめッ!!」

よろけて立っていられないみぃみぃの心臓にシスターのとどめの一撃が振り抜かれる。

「綺麗な手してるな」

「なっ!?」

脳震盪を起こしているはずのみぃみぃはまあやの手首を掴み、フィニッシュの一撃を止めた。

「こりゃ浮気とかしたら命はねえな……」

内臓破裂で口から血を流しながらみぃみぃは軽口を叩いて笑った。

「離しなさいッ!!」

あくまで戦う意思のまあやは掴まれた手を振り払う。

さすがに賊の仲間たちも瀕死のみぃみぃのジョークに突っ込むことは憚られた。

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