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闇の王と光の騎士

第16章 闇の王の粛清

まあやの戦術は受けることだけではない。

本来は受けをメインとする掌底で攻めるというのが彼女の強さだ。

「阿修羅千撃!!」

あっという間に自分の間合いにしたまあやはすかさず掌を撃ち込む。

「うわっ!? 速っ!?」

速度には自信のあるみぃみぃだが、磨きこまれたその術は捌ききれなかった。

腹、肩、胸、額、頬、腕。

パンパンパンっと音を立ててみぃみぃの身体に撃ち込んでいく。

「ぼふっ!! がはぁあっ!!」

一撃一撃がみぃみぃの体内に響くような衝撃を与えた。

掌底での打撃は外傷ではなく身体の内部にダメージを蓄積させる。

一部内臓を破裂させ、脳が揺らされ、鎖骨や肋骨にはひびが入っていた。

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