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闇の王と光の騎士

第16章 闇の王の粛清

「はあ? いい加減にしろよ、じじい。まあや、だっけ? 村の人たちはあんたが殺しを繰り返すことを喜んではいねぇ。みんなお前が傷ついた兵士の治療のために王立軍にいったと思い込んでるぞ?」

「みんながっ……!?」

「そうだ。村のみんなはお前を信じている。おまえがそれに応えてやらねぇでどうすんだよ? な、もうやめろ」

みぃみぃの言葉はまあやの凍りついていた心を静かに温めた。

「賊の言葉に惑わされるな。お前らしくもない。まあや、そいつは悪魔だ。人々を苦しめる賊だ。見誤るな」

常に冷静な彼女が心を乱していた。

戦わねば、村の人たちの命の保証はない。

けれど村の人たちは自分を信じてくれている。
それを裏切るのか……?

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