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闇の王と光の騎士

第16章 闇の王の粛清

「それは……」

その通りだ。
自分のようにここの不遇な子供達にも幸せというものを見つけてもらいたい。

しかしここの子供たちは洗脳されている。
かつての自分がそうだったように、すまいる王の為に命を捧げて殺しを行うことが正しいと思い込まされている。

そして霧里のような完全なる殺戮兵器になってしまうことだってある。

「何をしておる? さっさとその賊を始末しろ……」

あとからやって来た校長は静かにまあやに指令を下す。

「なんだ、じいさん?」

「そいつを殺さねば村のもの達がどうなるかわからんぞ?」

校長の脅しはまあやの心を揺さぶる。

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