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闇の王と光の騎士

第16章 闇の王の粛清

「許さんぞ、軍人っ!!」

シャルルは全身から白いオーラを立ち込めさせる。

そしてそのオーラが尖る無数の針のような形になりももはに降りかかる。

「氷壁っ!!」

慌てて防壁を発動する。
しかしシャルルの魔術はそれを突き破り、数本が肩に刺さる。

「くそっ……」

鋼のように強固な肉体は受け止めて耐える。

「さあともこ!! 逃げるぞ!!」

シャルルは檻を開け、ともこに呼び掛ける。

「待てっ……」

膝まずいていたももはは斧を杖のようにして起き上がる。

(聖獣にこのまま敵意を抱かれた状態だとまずい……)

ももはの理想とする世の中の平和のためには聖獣の力が必要だった。

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