テキストサイズ

闇の王と光の騎士

第16章 闇の王の粛清

しかしともこはそんなももはの心の内などわかるはずもなかった。

血塗れの大男が斧を持って立ち上がり、シャルルの背後を狙っているとしか思えない。

「シャルル!! 危ないっ!!」

近くに落ちていた遥風の木刀を握り締めてももはに殴りかかる。

怖くて仕方なかったが、大切なシャルルを守るために必死だった。

歴戦の戦士は反射的に斧を振って反応してしまう。

「うわっ!? 馬鹿っ!!」

慌てて斧を途中で止めるが、間に合わなかった。

「キャアァッ!!」

斧の刃はともこの腹部に当たる。

「ともこぉおおおっ!!」

シャルルは慌てて飛ばされたともこに駆け寄る。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ