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闇の王と光の騎士

第11章 戦慄の国内浄化作戦

「シャアアアッ!!」

蛇のようなうめきを上げてダイナゴンより紫色の炎が上がる。

二つの術が重なりあう。

「イギャアアア!!」

しかし制したのは無敵の月下。

ゆきめは小さな竜巻に巻き込まれて砂に削られる。

やはり衝突の影響でさしたるダメージは与えられないが、ゆきめの深紫の鎧は弾き飛ばす。

苦しむ少女の顔を見て思わず月影は息を止めた。
先程までの憑かれたような禍々しさは消えており、普通の少女の顔をしていたからだ。

ドサッと裸体のゆきめは砂上に落とされる。

「大丈夫か!?」

月影は慌てて駆け寄る。

(殺してしまったのだろうか!?)

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