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闇の王と光の騎士

第11章 戦慄の国内浄化作戦

「ハアアアアアアッ!!」

ゆきめは飛び上がり、大きく振りかぶったダイナゴンを振り落としてくる。

(この攻撃っ……剣で受けたらまずい)

紫色に輝くダイナゴンの禍々しさを見て、月影は直感で判断した。

鍔迫り合いにはせず、バク転でエスケープする。

標的を失ったダイナゴンは砂を叩きつける。

「斬ッ!!」

できた隙に月影が詰め寄り、剣を構えた。

「ヌァアア!!」

しかしダイナゴンは素早く月影の刃を弾く。

「くっ……」

月影のソードとダイナゴンがぶつかり、火花が散るほど激しい衝撃が起こった。

月影の細くて長いこの剣も名だたる名匠による業物。
しかしその銘刀ですら刃こぼれする破壊力だった。

(このまま剣技を競うのは得策じゃないな……)

月影は剣をしまい、魔術に変える。

「月下ッ!!」

連続の使用は身体にも悪影響が出る恐れもあるが迷ってる暇はなかった。

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