
闇の王と光の騎士
第11章 戦慄の国内浄化作戦
「そこまでだ!! 櫻啼棟架ッ!! みんな早く逃げるんだ!!」
教会の扉が開き、一人の兵士が飛び込んでくる。
教徒たちは突然の闖入者に唖然とした顔を見せる。
「ほう……これはこれは……王立軍の二等兵、月夜野羽咲……わざわざ貴様のほうから来てくれるとはな……」
櫻啼は残忍な笑みを浮かべながら月夜野の前に降り立つ。
「お、俺のことを知ってるのかっ!?」
何度も顔を会わせた人間にすら忘れ去られるほど希薄な存在の自分を知っててもらい、ほんの少しだけ月夜野は嬉しくなる。
「ああ。知ってるよ。お前はマギトを殺した人間だからな……」
「マギト!?」
アマテラスの亡き頭領の名前を出され、月夜野の頭は混乱する。
「わざわざ来てくれたんだ。ここで殺してやるよ……」
悪魔崇拝教の御神体と勘違いされた魔族と信者から白眼視された二等兵の戦いが始まろうとしていた。
教会の扉が開き、一人の兵士が飛び込んでくる。
教徒たちは突然の闖入者に唖然とした顔を見せる。
「ほう……これはこれは……王立軍の二等兵、月夜野羽咲……わざわざ貴様のほうから来てくれるとはな……」
櫻啼は残忍な笑みを浮かべながら月夜野の前に降り立つ。
「お、俺のことを知ってるのかっ!?」
何度も顔を会わせた人間にすら忘れ去られるほど希薄な存在の自分を知っててもらい、ほんの少しだけ月夜野は嬉しくなる。
「ああ。知ってるよ。お前はマギトを殺した人間だからな……」
「マギト!?」
アマテラスの亡き頭領の名前を出され、月夜野の頭は混乱する。
「わざわざ来てくれたんだ。ここで殺してやるよ……」
悪魔崇拝教の御神体と勘違いされた魔族と信者から白眼視された二等兵の戦いが始まろうとしていた。
