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闇の王と光の騎士

第11章 戦慄の国内浄化作戦

「よく聞けっ!! 貴様らっ!!」

バカにされている気になり、櫻啼は吼える。

神のお告げとばかりに教徒たちは瞬時に鎮まる。

(こいつらッ……勝手な解釈をしやがって……纏めて殺してやるッ……まずは絶望させて……それから殺し尽くすッ!!)


「お前たちの神は死んだッ!!」

馬鹿でもわかるように櫻啼は教徒たちに告げる。
が、それがよくなかった。

櫻啼の一言に教徒たちは更に熱狂してしまったのだ。

櫻啼は知らなかった。

この教団の聖典の第一ページに書かれてある言葉が「お前たちの神は死んだ」という言葉であることを。

遂に裁きの日が来たのだと教徒たちは口々に叫び、熱狂の渦に包まれていた。


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