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闇の王と光の騎士

第11章 戦慄の国内浄化作戦

買い物を終えたミーカは次に情報収集に向かう。

情報は人が集まるところに集まる。
そして酒が入れば大抵の人は口の滑りがよくなることも知っていた。

中央都市でもそうしたようにミーカは酒場に向かった。

暗部街の酒場は平日の昼間だというのに賑わっている。
ミーカは高いカウンター席には座れないため、その近くの座席に座る。

この街では子供だろうが金さえ払えば誰も文句は言わない。
だから彼女は食べられない量の軽食とミルクを注文する。

運ばれてくるまでの間、ミーカは周りの話し声に聞き耳を立てていた。

「しかしすまいるのやり方もひでぇもんだな」

カウンターの二人組のうち、太った方が呆れたように言った。

「全くだな。あれじゃ俺たちの方がよっぽど紳士的だぜ」

マントを羽織った男の方も呆れた笑いをあげて答える。

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