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闇の王と光の騎士

第11章 戦慄の国内浄化作戦

しかしいくらマフィアが牛耳る街といっても街にいるのが全員マフィアというわけではない。

密売品を買いに来る客もいるからだ。

例えば革命軍などは密売武器を買ったり、戦士に育てる奴隷を買ったりもする。

そのため街の出入りは比較的簡単だ。

特に不躾なボディチェックや審査などはない。
この街に入るのに身分を隠したがる人間は少なくないからだ。

その代わり街の至るところには監視するもの達が立っている。
おかしな真似をすれば彼らに狙われることとなる。

だからこの街に六歳の少女が紛れ込んでも特に咎める人間はいなかった。

ミーカはかつて一度だけマギトに連れられてこの街に訪れたことがある。

政府から追われる立場になったミーカは取り敢えずこの街に潜伏し、情報や武器を調達することにした。

より強力な傀儡人形も入手したかった。


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