テキストサイズ

闇の王と光の騎士

第9章 暴君王のスピーチ

「甘いっ!!」

次の攻撃はしっかり見切れていた。
霧里はミーカの頭を掴み、ふわりと浮かんでかわす。

そしてそのまま膝を突き立ててミーカの背中を狙った。

「危なっ!!」

幼い頃から戦いを叩き込まれているのはミーカとて同じ。

膝が落ちてくる前に身体を駒のように回し、脱する。

(この子、出来る……さすがはアマテラス……)

膝を地面に叩きつけないように着地した霧里は、まるで氷の上のように軽やかに地面を滑りながら次の一手を考えていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ