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闇の王と光の騎士

第9章 暴君王のスピーチ

~第一ターン 博物館~

博物館にはすまいる王国が収集した数多の絵画、彫刻が展示されている。

たまたま街で再会したTOMと月影の二人は国王のスピーチまでの時間をふたりで観光することにし、この博物館にやって来ていた。

「あー俺こういうとこ入ったことないんだよね……」

「へぇ……意外。TOMって芸術好きそうなのに」

月影が何気なくそう口にすると、TOMはなにも語らず歩いていく。

展示品はすまいる王国以前の芸術品が多く、その美しさに二人とも時を忘れて楽しんでいた。

そう。
月影が指摘した通り、TOMは音楽以外の芸術もこよなく愛している。

そのTOMが博物館に訪れない理由はただひとつ----

剥製室。

このコーナーの存在が理由だ。

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