
とあるホストの裏事情・完
第33章 将悟の憂鬱
追加の萌え情報もよろしくー、とお気楽に帰っていったまこ。
高いヒールをカツカツと鳴らし
夜の街に消えていった。
「将悟さーん、さっきの女の人だれっすか?かなり仲良さそうに話してましたけど」
図々しい後輩だな、と思ったら、誠也だった。
「……はぁ、なんなのお前。狙ってんならやめろよ、相手いるから」
「バカだなー。違うわ。研斗のこと言ってんの、おれは」
「……るっせーなぁ。御心配には及びませんーー」
「早く帰ってやったら?今頃泣いて家出してるかもなぁ?」
「お前は黙ってろ!!」
いい加減それ以上俺らに口出しすんのやめてほしいよ、ほんと。
お前はお前のことをちゃんとしろ、っての。
研斗によく、誠也さんに似てる似てるって言われるけど
残念ながらばりばり血の繋がった兄弟だし
それは致し方ない。
