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「病院だよ。」

やっぱり。　でも、前に見た時と部屋が違う気が・・・・

「ど、して・・・ここに・・・・」

「大切な息子が事故で死にかけたんだぞ！？　仕事なんてしてられるかっ！！！」

「っ・・・」

あぁ・・・・僕の思い違いだったんだ。

僕は、ちゃんと・・・

「本当に、よかった・・・・」

「お父さん・・・お母さん・・・」

この二人に愛されていたんだ。



後で二人から聞いたことなんだけど、僕は事故に遭った後、三ヶ月の間意識不明の植物状態だったらしい。
最初の二週間は集中治療室に入っていたみたいで、僕があの子と会話したのは多分その部屋。

僕は事故で右腕と右足を骨折。　それに、体全体を強打したんだって。
寝ている間に完治したみたいだけど。

その後一ヶ月のリハビリを経て、僕は退院。　以前のように、学校に通った。

約四ヶ月のブランクがあったけど、前に言ったよね？　僕の取り柄は、勉強だけだって。
だから、なんとかみんなに追いついて、椿や駿、原本君と同じ大学に進学することができた。

そして、今━━━・・・・

「ただいまー。」

「おかえりなさーい！！」

「パパーー！！！」

家に帰れば、玄関で僕を温かく迎えてくれる子供が二人。