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BL~中編・長編集2~

第1章 ~天使がくれた奇跡~

辺りに響くブレーキ音。 僕の体は、宙を舞って地面に叩きつけられた。

「ぅ゛っ・・・」

「「梓!!!」」

体が痛い・・・思うように動いてくれない。 息が苦しい。

「梓!! お前、どうしてっ・・・・」

「ッ・・・・」

駿が、道路に横たわる僕の傍に駆け寄ってきた。

駿の反対側には、天使の男の子。

「や、く・・・束っ・・・・守った・・よ・・・っ?」

「・・・だね。」

「約束?」

駿と反対の方を向いてそう言った僕に、駿は首を傾げた。

そして、僕の向いている方を見て、不思議なことを言ったんだ。

「・・・天・・・・使・・?」

「・・す、ぐる・・・?」

「「梓!!」」

少し遅れて、椿と原本君がやってきた。

椿においては、目から涙を溢れさせている。

「梓っ・・・梓・・ッ・・・!!」

「つば・・っき・・・・ごめっ・・・」

椿がこんなに泣くのは・・・初めて見るかもしれない。
最期に、こんな顔させたくなかったな。

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