テキストサイズ

BL~中編・長編集2~

第1章 ~天使がくれた奇跡~

黙り込んでしまった原本君。 時計・・・気に入らなかったかな?

「!? 原も・・・」

急に僕を抱きしめてきた原本君。

ここ、往来だよ!?

「・・・きだ。」

「え?」

今、なんて・・・

「好きだ。」

「・・・・・」

真剣な声。 冗談なんかじゃないことは、彼の声からわかる。

「梓・・・本当に好きなんだ。 俺と、付き合ってくれないか?」

・・・僕は、最低だ。

思わせぶりな態度を取っておいて、彼を裏切る。傷つける。

「原本君・・・・僕は・・・」

こんな僕を、初めて好きになってくれた人。

その人を裏切るなんてこと・・・・できる事なら、したくなかった。

「・・・・!!」

え・・・? あれって・・・・

「梓・・・?」

僕の視線の先には、道端でボールで遊ぶ男の子。

その子の背後には・・・・

ストーリーメニュー

TOPTOPへ