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BL~中編・長編集2~

第1章 ~天使がくれた奇跡~

「あ、梓!!」

「・・・!!」

日曜日。 約束の五分前。

待ち合わせ場所には、既に原本君の姿が。

「・・・・」

「なに?」

僕の姿を発見するなり、じーっと凝視してくる原本君。

僕の私服・・・変かな?

「いや・・・私服だと、いつも以上に可愛いなと思って。」

「なっ・・・・」

可愛いって・・・男だから、言われても嬉しくな・・・・

「顔赤くなってるぞ? 照れてるのか?」

「うるさいっ!!///」

あぁ・・・眼鏡くらい、かけてくればよかった。

そしたら、多少は顔を隠せたのに。

「ほら、行こうぜ? 映画始まる。」

「・・・うん。」

原本君に手を引かれ、僕らは映画館に向かった。

チケット代は、原本君が出してくれた。
自分の分は出すと言ったのに、払わせてくれなかったんだ。

『誕生日なんだから、遠慮するな。』

だって。 優しい人だなって、素直に思ったよ。

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