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BL~中編・長編集2~

第1章 ~天使がくれた奇跡~

なんで僕が、原本君とデートしないといけないのさ。

「なんでだよ~。」

「・・・・」

第一、僕達の誕生日は、駿と三人でお祝いするって決まってるんだ。

三人で誕生日を祝うのも、今年が最後・・・か。

「なあ、梓~。」

「うるさいよ。」

それから二日間。 原本君は、しつこくデートに誘ってきた。

で、金曜日の昼休み。

今日は雨なので、崇君の教室でお昼を食べていた。

「なあ、梓・・・日曜日デートしようぜ。」

「・・・・」

この二日間、原本君は口を開けばこの台詞。

いい加減、諦めてくれないかなぁ。

「・・・・キスできる?」

「え?」

僕の言葉に、原本君はもちろん、崇君達も驚いたみたい。

「僕にキスできるの?」

「あず・・・・」

ほらね。 やっぱり。

「遊び半分で、男に声かけない方がいいと思うよ。」

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