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BL~中編・長編集2~

第1章 ~天使がくれた奇跡~

「やっぱり双子だね。 こうやって見ると、二人ともそっくり。」

「「そう?」」

「ま、梓の方が可愛いな。」

原本君が発した言葉に、すかさず椿が食いついた。

「なんですって!!?」

「本当のこと言っただけだろ!! このサル女!!」

あぁ・・・・また喧嘩が始まった。

「万年発情期のあんたに言われたくないわよ!!」

「誰が万年発情期だぁ!!?」

そんな二人を、誰も止めない。

駿も、笑って二人を見ているだけだ。

「あ、僕もう帰るね。 そろそろHR始まるし。」

「おう。」

「また昼休みにね。」

喧嘩している二人を放って、僕は自分の教室に戻った。

「「ぇ・・・・」」

こちらの教室でも、穣君達の教室に入った時と同じ反応が返ってきた。

「ねぇ、あれ誰!?」

「超可愛くない?」

はぁ・・・・僕が臼井梓なんだって知ったら、みんな腰抜かすんだろうな。

また面倒くさいことになりそう。

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