
BL~中編・長編集2~
第13章 ~天然男子の純愛~
あれから何日か経ったんだけど…
部活にも徐々に慣れてきて、毎日楽しく先輩方とセッションしたり、オーディションの曲を見てもらったりしてる。
なんだかんだで、神崎先輩と原本先輩と意気投合し、名前で呼べるくらいには仲良くしてもらってるんだ。
一つだけ不満を言うとしたら、一颯君とほぼ話せなくなってしまったことかな?
高羽さんのべったり具合は日に日に増していき、僕が一颯君と話せるのは朝練の時と、部活の僅かな時間だけになってしまった。
授業の合間の休み時間も、昼休みも部活中も、高羽さんは一颯君にべったりなわけだから、他の女子が一颯君に近寄れるはずもなく…
完全に、一颯君を独占している高羽さん。
そんな状態になっても、高羽さんは僕に協力を要求してくる。 高羽さんがべったりなことを、一颯君が嫌がってるようにも見えず、全部僕の勘違いだったのかな…と思い、なるべく高羽さんに協力することにした。
僕の協力…が意味を成したのかはわからないけど、二人はどんどん仲良くなっていって…
隣の席で楽しそうに笑っている二人を見るたび、僕の胸は「ツキン」と音を立てて痛んだ。
どうして胸が痛むのかは、やっぱりわからなかったけど…
「一颯君、あのね…ちょっと聞きたいことがあるんだけど…」
一時間目が終わり、休憩時間。 やっぱり、高羽さんは一颯君のところにやって来て…
いつの間にか、名前で呼ぶくらいには仲良くなっていた。
「……?」
あれ…? おかしいなぁ…たしか、ここに入れたはずなんだけど…
今朝鞄に入れたはずの譜面がなくて、鞄を漁ったり机の中を探していたら、そんな僕に気づいてくれた人が。
「詩音、どうしたんだ? 何か探してるのか?」
「あ、京ちゃん…」
高羽さん達に呼び出された日に約束してくれた通り、京ちゃんはなるべく僕の傍にいてくれている。
だから、僕が困っていると、一番早く気づいてくれるのは京ちゃん。
部活にも徐々に慣れてきて、毎日楽しく先輩方とセッションしたり、オーディションの曲を見てもらったりしてる。
なんだかんだで、神崎先輩と原本先輩と意気投合し、名前で呼べるくらいには仲良くしてもらってるんだ。
一つだけ不満を言うとしたら、一颯君とほぼ話せなくなってしまったことかな?
高羽さんのべったり具合は日に日に増していき、僕が一颯君と話せるのは朝練の時と、部活の僅かな時間だけになってしまった。
授業の合間の休み時間も、昼休みも部活中も、高羽さんは一颯君にべったりなわけだから、他の女子が一颯君に近寄れるはずもなく…
完全に、一颯君を独占している高羽さん。
そんな状態になっても、高羽さんは僕に協力を要求してくる。 高羽さんがべったりなことを、一颯君が嫌がってるようにも見えず、全部僕の勘違いだったのかな…と思い、なるべく高羽さんに協力することにした。
僕の協力…が意味を成したのかはわからないけど、二人はどんどん仲良くなっていって…
隣の席で楽しそうに笑っている二人を見るたび、僕の胸は「ツキン」と音を立てて痛んだ。
どうして胸が痛むのかは、やっぱりわからなかったけど…
「一颯君、あのね…ちょっと聞きたいことがあるんだけど…」
一時間目が終わり、休憩時間。 やっぱり、高羽さんは一颯君のところにやって来て…
いつの間にか、名前で呼ぶくらいには仲良くなっていた。
「……?」
あれ…? おかしいなぁ…たしか、ここに入れたはずなんだけど…
今朝鞄に入れたはずの譜面がなくて、鞄を漁ったり机の中を探していたら、そんな僕に気づいてくれた人が。
「詩音、どうしたんだ? 何か探してるのか?」
「あ、京ちゃん…」
高羽さん達に呼び出された日に約束してくれた通り、京ちゃんはなるべく僕の傍にいてくれている。
だから、僕が困っていると、一番早く気づいてくれるのは京ちゃん。
