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BL~中編・長編集2~

第13章 ~天然男子の純愛~

「………」

あ、ここで二人にしてあげないと、また協力しろって言われるかな?
そうだよね。 高羽さん頑張ってるし、少しは協力してあげた方がいい…のかなぁ…
でも、一颯君が嫌がるようなことは…

「もう暗くなってきたし、早く家に帰った方がいいんじゃない? あんまり遅くなると、女の子一人じゃ危なくなっちゃうし。」

なんて悩んでいたら、一颯君が高羽さんにそんなことを言ってた。
自分のことを心配してくれてるって思ったのか、あんなに強情な高羽さんが、素直に一颯君の言葉に頷いていて…

僕、結構びっくりした。

「じゃ、また明日ね!!」

「うん。」

僕らとは反対方向に歩いて行く高羽さんに向かって、優しく微笑みながら手を振る一颯君。

「じゃ、俺らも帰るか。」

「う、うん!!」

うーん…一颯君が高羽さんのことをどう思ってるか、ちゃんと聞いた方がいいよね…?
嫌がってる。なんて、僕の勝手な認識なわけだし。

「…………」










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