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BL~中編・長編集2~

第13章 ~天然男子の純愛~

~高羽まりあSIDE~
やっと見つけた。
私の理想そのものの人を。

高校に入って絶対いい人を見つけてやるって思って、入学式から男子を観察した。
そんなイケメンもいないだろうと思っていたけど、同じクラスに二人も当たりがいたの。

『沖田一颯』と『一柳右京』

この二人は、本当に大当たりだった。
背も高くてイケメンだし、笑顔が素敵。
特に、沖田一颯君は私にとても優しくしてくれた。
一柳右京の方は、私が協力を依頼した九重詩音と友達だったらしく、私が気に入らないらしい。 なにかと私の邪魔をしてくる。
あんな男、こっちから願い下げよ。

いい感じの男子は他にも何人かいたわ。
最初の一、二週間で最終候補に残ったのは、沖田君を除いて四人。
最初は九人いたんだけど、五人は落選。

一人目は、ハーフだったの。
私の中では、ハーフはイケメンか失敗かのどちらかで、彼は失敗の方。
実験の時、私が他の男子と話してたらこっちを振り向いたんだけど、目付きが気持ち悪ったの。
だから落選。

二人目は…仮にa君にするね。
この人は、話す分には優しい人なんだけど、グループワークの授業で、我が物顔で仕切ってるのが気に入らなかったの。 しかも、うまく仕切れてなかったし。
だから落選。

三人目はb君。
グループワークの授業で、私女子一人なの。
だからね、『グループで女子一人寂しいな(。>д<)』ってLINE送ったら、c君は『ドンマイ(笑)』って返してきたの。
ありえないと思わない?
他の男子に送ったら、『女子一人はキツいよね…頑張れ!!』って来たんだよ?
これが普通だと思わない?
というわけで、落選。

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