
BL~中編・長編集2~
第13章 ~天然男子の純愛~
「あいつらに何て言われたんだ?」
「……もっと…ちゃんと協力してやれって…」
教室に向かうまでの間、僕は彼女達に言われたことを、全部京ちゃんに話した。
もちろん、クラス委員を代わることも。
「本人から直接言われたのか?」
「ううん。 友達の方に言われた。 高羽さん、泣いてたし…」
「泣いてた?」
後ろを振り返り、一颯君と楽しそうに話しながら歩いている高羽さんを見て、首を傾げた京ちゃん。
まあ、当然だよね。 高羽さんの顔には、泣いたような跡はなかったから。
「ま、なんかあったら言えよ。 俺も、なるべく詩音と一緒にいるようにするしさ。」
「うん…ありがと。」
京ちゃんが女の子にモテる理由、わかるなぁ…
こんな風に優しく守ってくれたら、すごく嬉しいし、心強い。
その上、カッコいいし。 バスケをしている時の京ちゃんは、ものすごくキラキラしてて、カッコいい。
「お前ら、一体どこに行ってたんだ!!」
教室に入ったら、当然のことだけど、担任の怒鳴り声が響いて…
京ちゃんは、僕のお腹の調子が悪かったと適当に言い訳をして、一緒に頭を下げてくれた。
高羽さん達も、友達の具合が悪くて保健室に付き添ってた。とかそんな感じの言い訳をして、先生に頭を下げてた。
「なあ、詩音。」
「なに?」
京ちゃんがとっておいてくれた席に腰掛け、同じ机についている女子生徒と一緒に実験を始める。
「もし、沖田とクラス委員やりたいなら、ちゃんとあいつらにそう言ってやれ。 それであいつらがなんかしてくるようだったら、俺が助けてやるから。」
「京ちゃん…」
中学の時も、そうだった。
気弱な僕を励まして、困った時は必ず助けてくれて…
「ありがとう。」
僕は、京ちゃんと一緒にいると…少しずつだけど、成長できてる気がするんだ。
「………」
ちゃんと、高羽さんと話そう。
僕は、一颯君とクラス委員やりたいって。
「……もっと…ちゃんと協力してやれって…」
教室に向かうまでの間、僕は彼女達に言われたことを、全部京ちゃんに話した。
もちろん、クラス委員を代わることも。
「本人から直接言われたのか?」
「ううん。 友達の方に言われた。 高羽さん、泣いてたし…」
「泣いてた?」
後ろを振り返り、一颯君と楽しそうに話しながら歩いている高羽さんを見て、首を傾げた京ちゃん。
まあ、当然だよね。 高羽さんの顔には、泣いたような跡はなかったから。
「ま、なんかあったら言えよ。 俺も、なるべく詩音と一緒にいるようにするしさ。」
「うん…ありがと。」
京ちゃんが女の子にモテる理由、わかるなぁ…
こんな風に優しく守ってくれたら、すごく嬉しいし、心強い。
その上、カッコいいし。 バスケをしている時の京ちゃんは、ものすごくキラキラしてて、カッコいい。
「お前ら、一体どこに行ってたんだ!!」
教室に入ったら、当然のことだけど、担任の怒鳴り声が響いて…
京ちゃんは、僕のお腹の調子が悪かったと適当に言い訳をして、一緒に頭を下げてくれた。
高羽さん達も、友達の具合が悪くて保健室に付き添ってた。とかそんな感じの言い訳をして、先生に頭を下げてた。
「なあ、詩音。」
「なに?」
京ちゃんがとっておいてくれた席に腰掛け、同じ机についている女子生徒と一緒に実験を始める。
「もし、沖田とクラス委員やりたいなら、ちゃんとあいつらにそう言ってやれ。 それであいつらがなんかしてくるようだったら、俺が助けてやるから。」
「京ちゃん…」
中学の時も、そうだった。
気弱な僕を励まして、困った時は必ず助けてくれて…
「ありがとう。」
僕は、京ちゃんと一緒にいると…少しずつだけど、成長できてる気がするんだ。
「………」
ちゃんと、高羽さんと話そう。
僕は、一颯君とクラス委員やりたいって。
