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BL~中編・長編集2~

第1章 ~天使がくれた奇跡~

今、なんて言った?

「どうだ? 俺、自分から誰かにこんなこと言ったことないんだけど。」

「ダメに決まってるでしょ!! 誰があんたみたいな変態に梓をやるかっ!!!」

僕の代わりに、椿が原本君に答えてくれた。

・・・もう帰っていいかな?

「邪魔すんなよ~。」

「黙れ変態!! 梓に触るなっ!!!」

椿って、意外に過保護だったりするんだよ?

まあ、嬉しいけどね。

「・・・じゃ、そういうことで。」

「あ、ちょ、あず・・・」

「梓に近づかないでっ!!!」

椿が原本君を足止めしてくれてる間に、さっさと帰ろう。

「・・・・・」

教室を出て、そのまま学校を出た。

帰りに、美容院に寄って行こう。

このままじゃ帰れないし。

『俺と付き合わないか?』

・・・・告白なんて、初めてされた。
みんな、椿を好きになるから。 僕に興味を持ってくれた人なんて、初めてだ。

「・・・・・」

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