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BL~中編・長編集2~

第1章 ~天使がくれた奇跡~

あ、そうだ。 僕、この人にキスされたんだ。

「しょうがないだろ。 可愛かったんだから。」

「あんたみたいな遊び人に、梓は渡さないからねっ!!!」

「・・・・っ///」

思い出したら、顔が熱くなってきた。

「椿・・・僕の眼鏡、どこかに落ちてない?」

「眼鏡?」

椿は僕の眼鏡を見つけると、僕に渡してくれた。

「あー、壊れちゃってるね。 レンズ外れちゃってる。」

「嘘・・・」

どうしよう・・・眼鏡がないと、なにも見えない。

「私の予備の眼鏡かけて、今日は帰ったら? その髪じゃ・・・・」

「・・・うん。」

椿に眼鏡を借りて教室を出ようとすると、また原本君に腕を掴まれた。

「な・・・んですか?」

早く帰りたいんだけど・・・

「お前、梓っていうんだよな?」

「・・・・そうですけど。」

だからなにさ。 早く帰らせてよ。

「俺と付き合わないか?」

「・・・・・・・・・は?」

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