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BL~中編・長編集2~

第1章 ~天使がくれた奇跡~

「ほら、チャイム鳴るぞ。 行こうぜ。」

「うん。」

親にも愛されていない僕に・・・・こんなにいい友人がいていいのだろうか。

「じゃあ、また昼休みにね。」

「うん。 またね。」

教室に入れば、一瞬にして静かになる。

クラスメイトからの視線が痛い。

「はぁ・・・」

別にいいけどね。 一人でいる事には慣れてるから。

「・・・・」

それにしても・・・

どうすれば、駿を助けられるんだろう?

もう、どうすることも出来ないのかな。

『変な気でも起こしそうだからな。』

変な気・・・か。

「・・・・」

ところで・・・ここ五日間、ずっと気になってたことがあるんだけど・・・

「君・・・どうして僕と一緒にいるわけ?」

この天使の男の子・・・・何故か僕と一緒にいるんだよね。

「駿を迎えに来たんじゃないの?」

「そうだよ。 でも、僕も暇だからね。 僕と話しができる君といた方が、僕も楽しいんだよ。」

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