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「再会」と呼べる「出会い」

第3章 再会日和

「最初は痛いってホントなんだ」

サラリと、エミが言った。


「…」


「ミカティ、大丈夫?」






「…うん。
 なんか私には合わないっていうか
 まだ早かったかも。」

「慣れてくるって
 よく雑誌に書いてあるわよね?
 回数こなせば良くなって
 くるんじゃないの?」



ねぇ、逃げていい?







「ミカティ、図書館行ってみない?」

ヤマチャンがお弁当を
片付けながら言った。

「お姉さんの時は
 色んな話をして楽しかったよね。
 新しいお兄さん、
 挨拶が凄くあっさりしてじゃん?
 どんな人なんだろうって
 気にならない?」

そう言って、ミッチも立ち上がる。

「まだ食べてるのに!」

エミのブーイング。

「今行けば
 隠土先生もいるかもよ。
 二人は同い年みたいだし、
 それに新任同士だし、
 仲良くしてるかもよ?」



「…それも、そうね。」





…もしかして
二人とも、私を助けてくれた…?



「ミカティ、後で話そ」

ヤマチャンが歩きながら、
エミに聞こえないように
小声で言った。

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