
「再会」と呼べる「出会い」
第3章 再会日和
図書館は想像より静かだった。
真面目に勉強してる人、
本を読んでいる人、
何冊か抱えて調べ物をしている人。
いつもの風景と変わりない。
てっきり、松井さん目的の女子で
賑やかになってると思ったんだけどな。
…その松井さんは…
いた!
カウンターの奥で書類を睨んでいる。
「なーんだ
やっぱりいないじゃん
アタシ、ちょっと教室行ってくる
部活には行くから」
「うん」
エミは隠土先生がいないのを
確認すると、クルリと向きを変え、
図書館を出ていった。
彼女は元々、本を読むのは苦手らしい。
だから滅多にここには来ない。
っていうか、寄り付かない。
『ファッション雑誌とかも
置いてくれればいーのに!
図書館って普通、
そういうのもあるもんでしょ?
訳わかんない月刊誌なんて
誰が見るのよ』
彼女がそう言って指差したのは
“月刊 the world”
世界中の国々で起きたニュースや、
その国特有の生活や文化などが
写真たっぷりで書かれている。
私は特に民族料理のコーナーが好きで
毎号楽しみに読んでたけど…
興味ない人には全然面白くないか…
真面目に勉強してる人、
本を読んでいる人、
何冊か抱えて調べ物をしている人。
いつもの風景と変わりない。
てっきり、松井さん目的の女子で
賑やかになってると思ったんだけどな。
…その松井さんは…
いた!
カウンターの奥で書類を睨んでいる。
「なーんだ
やっぱりいないじゃん
アタシ、ちょっと教室行ってくる
部活には行くから」
「うん」
エミは隠土先生がいないのを
確認すると、クルリと向きを変え、
図書館を出ていった。
彼女は元々、本を読むのは苦手らしい。
だから滅多にここには来ない。
っていうか、寄り付かない。
『ファッション雑誌とかも
置いてくれればいーのに!
図書館って普通、
そういうのもあるもんでしょ?
訳わかんない月刊誌なんて
誰が見るのよ』
彼女がそう言って指差したのは
“月刊 the world”
世界中の国々で起きたニュースや、
その国特有の生活や文化などが
写真たっぷりで書かれている。
私は特に民族料理のコーナーが好きで
毎号楽しみに読んでたけど…
興味ない人には全然面白くないか…
